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2011年11月04日

11月7日 小金沢健人さんと パフォーマンスの夜


今朝、Nievesのベンジャミンからメールが届きました。
NYのMOMAの人が、here and thereのvol.1~5をコレクション用に購入したい、という用件でした。

その方は、vol.6~10はもっているということで、初期バックナンバーの買い上げです。
突然で驚いたので、ついここに書いてしまいました。
 
小金沢健人さんは、資生堂ギャラリーで映像作品を初めてみたときから、
私が強くひかれ続けてきたアーティスト。
現在、ご家族とともにベルリンにお住まいです。
奥さまの長江青さんは、私が『花椿』にいたころから、本当に長く、交流させていただいているお友達。
小金沢さんはvol.9から、vol.10では長江さんと小金沢さんお二人それぞれに、
here and thereにご参加いただきました。
 
今回はその小金沢さんの一時帰国に合わせて、
銀座 ignition galleryでのトークシリーズ「いま、ここ」でパフォーマンスをしていただけることになりました。
私の朗読&小金沢さんのパフォーマンス、私と二人でのトーク、
そして小金沢さんのソロ・パフォーマンスという構成です。
これ以上は、当日のお楽しみになるわけですが……
 
私が小金沢さんの作品をいつも楽しみにしている傍らで、
実は小金沢さんと共有できる意外な話題があることに気がつきました。
そんなことも背景にあって、11月7日夜のイベントが、あっという間にメールのやりとりで決まりました。
この交流を、皆さまと共有できる一夜は、とてもスペシャルなものになりそうです(林 央子)。
 
●「いま、ここ」トークの申し込みはこちら→ ignition gallery 
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アーバンリサーチ「Life 2011   Beyond Boundaries」




昨年11月にも大変お世話になった、
アーバンリサーチの及川壮也さんと練り上げてきた今年の 「Life」展
 
及川さんと対面しながらの2度目のコラボレーションとなった今年は、
『拡張するファッション』を上梓したことや、
最近出会いのあった方々との輪の広がりなど、さまざまなことを経て、
渋谷・名古屋・京都の3店舗というスケールの大きなものになりました。
 
NPOの独立系メディアで、映像制作やワークショップをしている
映像作家の平野隆章さんは、名古屋店と京都店で展示される35分間の映像
「私がみてきたこと 1998−2002 Scenes Over Time」を編集してくださいました。
 
今年7月、大阪スタンダードブックストアのトークに私を招いて下さった中川和彦さんは、
京都店で私と対談(11月13日16時〜17時)してくださることになりました。
 
そして、以前私を美大の特別講義に呼んでくださった
「名古屋芸術大学デザイン学部・メディアコミュニケーションデザインコース」の櫃田珠美先生は今回、
名古屋店の展示空間に、学生さんたちが作った「本」の作品を展示協力して下さいました。
 
アーバンリサーチ店内では、秋冬のお洋服を「ジェンダーを超えるファッション」
というテーマから編集するコーナーを作らせて頂きました。
 
さまざまな方のお力によって、一回り大きな実を結びそうな 「Life 2011」は11月7日からスタートします(林央子)。
 

●昨年の「Life」展の様子はこちらです。 
http://nakakobooks.seesaa.net/article/167594321.html
http://nakakobooks.seesaa.net/archives/20101112-1.html
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2011年10月19日

here and thereのことと、谷口真人さんとのトークについて


リニューアルされたウェブ・ショッピングサイトhumorに
here and thereの「ブランドコンセプト」を掲載していただけることになりました。
(掲載はこちら→ http://www.hmr.jp/hereandthere/brand.php


そこで、改めて考え、書き記してみた「コンセプト」。
普段、こういう形では言葉にしてこなかったので、「この媒体とは?」
と改めて見つめ直す行為は新鮮でした。
そして、こんな文章を書きました。

===================

日常のふとした瞬間に、美しいものを見つける。
意外な人と、思わぬタイミングでめぐり合う。

そんなときに揺れ動く、
繊細な感情のひだをキャッチして、発信していきたい。

それが、パーソナルなインディペンデント・マガジン
『here and there』の精神です。

編集から販売時のイベントまで、林央子が出会った人々ひとりひとりと向かい合い、
対話を重ねて、織り上げいきます。

毎号のテーマは、その時々に林央子が一番関心のある考えや言葉です。
さまざまなクリエイターとそのテーマをキャッチボールして、
投げ返されたイメージや文章を、拾い集めています。

アートディレクター服部一成さんの、整然とした中に突如屹立する個性が、
誌面に心地よい緊張感とパーソナルな温かみを与えてくださっています。

この本を手に取った人が、誌面をひろげ、想像の羽をひろげることで、
またそこに新たな世界の広がりが生まれる。

そんなメディアでありたいと思っています。
Here and There発行人 林央子   

===================

この原稿を書きながら、並行して、10月24日、来週月曜日夜に
銀座の ignition galleryで開催する
谷口真人さん(現代アート作家)とのトークの準備をすすめていました。

これから、シリーズとして企画されているトークの初回に、
谷口さんをお迎えしたいと思った理由を、言葉にするとどうなるのか。
自分の心のなかにサーチライトを照らして、言葉になる以前の気持ちの動きを
探してみる。いくつか光るものをみつけ、それをまた丁寧に見つめて行く……。

今やっているのはそんな作業ですが、
実はそんな作業は、here and thereの制作プロセスと
よく似ていることかもしれないな、と思ったのです。

今年は『拡張するファッション』を出してから、トークに出ることが増えたのですが
このignition galleryにおけるトークシリーズは、<私のなかの『here and there』的なもの>
がある一定の場所・時間・空間を占めるものになりそうかな? という予感がしています。

月曜日という、週の始まりの日。あわただしいお仕事が始まる最初の日。
そんな夜ですが、もし、少しでも多くの方に聞いて頂けたら
嬉しい気がしています。

詳しい日時場所・申し込み方法はこちら
http://ignitiongallery.blogspot.com/2011/10/blog-post_13.html

日々のいろいろなお忙しさの中、一歩足をとめて頂き、
この場で一緒に時をすごすことができたら、とてもとても嬉しいです。(林 央子)

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2011年10月07日

「DEZAINMONKEYS02」に参加した、2冊のZINE


10月8日、学生主催のファッションショーイベントDEZAINMONKEYS02のなかの、
トークイベントへのお声がかかり、参加することになりました。

声をかけてくださったのは、広い会場内でzineのブース(fab_zine)をきりもりする、
京都精華大学テキスタイル科の坂口美穂さん。
『拡張するファッション』を読んで、感動して声をかけて下さったとのことです。

15時からファッションショーがスタートする会場では、
19時半〜私1人でのトークがあり、20時からは生駒芳子さんと対談になります(〜20:30)。

全国からZineを集めるというfab_zineさんの企画に、
here and thereも参加してみようと、2冊のZineを送りました。





このZineはもともと、『here and there vol.3』の付録として制作されたものです。
写真はすべて、マーク・ボスウィックが撮ったものです。

片側から見ると、スーザン・チャンチオロのショー、
別の側から見ると、BLESSのファッションショーです。

これは2つの、とても印象深いファッションショーの記録写真です。
私にとって、どちらも貴重な出来事だと思えたので、1冊の本に綴じてみたくなりました。

撮影の仕事を通じて友人になったマーク・ボスウィックは、
90年代半ばにはファッション界の売れっ子写真家として、
『Italian Vogue』からインディペンデントマガジンまで幅広く活動していました。

しかし、とても繊細な美意識を持ち合わせていた彼は次第に、
普通のファッション写真は撮らなくなりました。

そして、友人たちのドキュメンタリー写真や家族のポートレートなど、
厳選された被写体を扱うようになりました。
スーザン・チャンチオロとBLESSは、マークにとっても私にとっても、貴重な友人です。

●スーザン・チャンチオロ「戦争反対、平和賛成ショー(Anti-War, Pro Peace Show)」

<2003年2月15日、世界中でたくさんの反戦集会が行われたその日、
スーザン・チャンチオロはNYで「戦争反対、平和賛成」と題したショーを行った。
それはありきたりのファッショーショーではなく、その場にきた人々が、
ひとつの体験をわかちあうための集いだった>
『here and there vol.3 2003 Spring Issue』より抜粋


●BLESSのファッションショー 

これまでファッションショーをしない主義でやってきたBLESSから、
ある日突然、メールが届いた。
2002年9月25日、はじめてのキャットウォークのコレクションを、ミラノで行うというのだ。

ついては、「モデルとして出演してほしい。
日本からの交通費は確保できないけれど、ヨーロッパ内の移動費用とミラノの宿泊費は出すから。
モデルはみんな、私たちの友達よ」と。

かくして、私は初めてミラノコレクションに行った。
ショーの演出は、不安定な卓球台のようなインスタレーションに、
数人ずつ一緒に乗って、適当な方向に歩いて下りる、という単純なものだった。

でも、ショーに出る人間には向いていないことは自分でよくわかった。
その後も数回、パリでBLESSのショーに出た。
やっぱり私は、ファッションショーに出るタイプではないと思う。
冒険としては、楽しかったけれど。





『スーザン・チャンチオロの創造性』

2011年9月4日、HINAYA KYOTO清水五条坂店に招待していただいて、
行ったトークの再録です。
私が1人で約1時間話し、その後質問をうけて、
また1時間ほどお話しました。

私とスーザンが2人で、旅行したことのある京都の街
(それはスーザンにとって、初めての京都旅行でした)。
今振り返っても、このときの旅行は特別な体験でした。

2人それぞれが、人生に突然降り注いできた特別な休憩期間にいたために、
仕事に追われることなく純粋に、旅行を楽しむことができたのだと思います。

そのうちに、京都と縁ができたスーザンが、娘をつれて制作滞在に来ることになるとは。
ましてや、私がその展示発表の場で話をしに来ることになるとは。

一度起こってしまえば、必然のようかもしれませんが、
出会いの妙というものは、面白いものだと思います。

人は、人と繋がることでしか、仕事を成すことはできません。
スーザンはそのことを、身をもって示し続けてくれる人でもあります。


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トークの再録のZine作りは、やってみたら意外に楽しく、
また続けていきたいと考えています(林 央子)。


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2011年09月27日

チリと中国のメディアから、取材されました。


最近海外から手もとに届いた雑誌2種類。
どちらも、『here and there』と、その作り手として
私をインタビューしてくれたものです。

●チリの『PROFILE ZINE』

2011年7月に発行された第二号。突然取材のメールが来た時は、
「こんどはチリから……」とその距離の遠さに愕然としたものです。
もちろん、嬉しい驚きです。



取材から随分間をおいて届けられた待望の冊子。
表紙はHimaaさん、登場作家に河井美咲さんと、Zineで活躍している日本人など。
メキシコ、チェコ、スイス、イギリス、アメリカなど
さまざまな国籍のアーティストや出版関係者とともに並んでいます。



目次のあと、突然始まる私のセクションは、スーザンと私が2002年頃、
資生堂のトークサロンで対談している写真(左頁)と、エレンと私が2005年頃、
パリコレの最中にパリの街中を歩いている写真
(右頁/撮影したのはnievesのベンジャミン・ソマホルダー)。



取材は冬ごろうけた気がするので、まったく内容を忘れていました。
自分のインタビュー頁に掲載されている写真が意外で、びっくり。
そうだ、あの頃は、山崎直子さんの本を読んで、
ママと宇宙飛行士の仕事の両立の大変さに、感じ入っていたのでした。

その彼女の最近のニュースは、第二子をもうけて育児と教育に力を注ぐ、だったはず。
彼女の思いが遂げられるように応援のエールを送りたいです。



自宅から見える風景の写真を送ってね、と言われて送った、
息子の背中入りの写真が大きく使われています(右頁)。
左側には、私が育った地域が日本地図のなかにマークされている。
紹介要素のなかで時系列ささまざまにとんでいて、
なんとも、不思議な気分がしますが、自分が日本のメディアに外国の人を紹介するときも、
そんなことをやっていたんだろうな、という気がします。

Profile zineは確か今年の8月、シンガポールで展覧会をやったはず。
私は超特急で『hereand there』の表紙画像を送ってくれと、頼まれて対応したのですが、
展覧会はどうなったんだろう。編集者のEmilio君にいつか会えるのかな。

●『知日』第二号



さて中国から現れた、日本の同時代カルチャーを
従来にない目線で伝える雑誌『知日』第二号。メイン特集は何と「制服」です。
結構日本通が設定しているなと思える特集テーマ。
そこで紹介されているのは「制服」を切り口にした幅広い世界……








今昔の制服、多彩なイメージ(JALスチュワーデスの歴代制服も)。
アニメや刀剣趣味、祭りから、デザイナーの佐藤可仕和さんまで紹介されていました。

この特集も、意外な頁と意外な頁が接続されていて不思議な感覚。
でも「うわべだけではない」という本気さがうかがえますし、
「読み解こう」という熱意が伝わってきます。

この雑誌のなかの定例、雑誌特集頁で
『here and there』を6頁にわたり紹介してくれました。







中国語なので読めないのですが、受けた質問で良く覚えているものが一つ。
それは、『here and there』をみていると、映画監督の河瀬直美さんに共通項を覚えるのだが、
作者としてはどう思うか?  というものでした。

世界で1500部の『here and there』と、
世界的映画監督の河瀬さんを一緒にしていただいていいものかどうか。
その視点には非常に驚きましたが、やはり嬉しい驚きでした。

どちらも、もしかしたらもう、最新号が出てるかもしれません。
それぞれに、興味深い媒体だと思いますので、
ご興味のある方はチェックなさってください。(林 央子)

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2011年09月21日

スーザンの2012SSコレクション発表



9月13日にNYで発表されたスーザンの最新コレクション画像は
こちらからご覧になれます。

http://cargocollective.com/rosalieknox#2006311/SUSAN-CIANCIOLO-S-S12
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2011年09月18日

京都でスーザン・チャンチオロ展  9月30日まで






HINAYA KYOTO 清水五条坂店で、
スーザン・チャンチオロ展が開催中です(2011年9月30日まで)。
この展覧会関連記事を、ウェブマガジンVeritaに執筆しました。
http://new.veritacafe.com/archives/3540747.html

9月4日には、HINAYAさんのご招聘により、展覧会を開催中の店内で、
トークをさせていただきました。


今回、スーザン自身は来日しませんでしたが、たくさんのドローイングやそこに置かれたものたち、
どの冊子をとっても1頁ずつ内容の違うZINEなど、あらゆるものがスーザンの息遣いを伝えてきます。

小さな部分に、魂が宿るようなスーザンの作品。
こんな小さなバッグ一つにも、世界観がこめられていました。





スーザンがHINAYAの倉庫に眠っていた生地をよみがえらせた服、
HINAYAの工房で染めや織りのコラボレーションから作り出した作品、
昨秋の京都滞在中、新たな出会いから派生したコラボレーションによる品々
(たとえばmina perhonenのファブリックを使ったボウタイなど)等々がありました。

また、ファウンド・オブジェクトを自分の作品に再利用するスーザン。
なかには京都で見つけたものに自分の手を加えた作品なのかな? と想像させる、草履や和装小物も。



会場になったショップは、京都西陣から生まれたテキスタイルメーカーのHINAYAさんが、
今年初めて設けられた路面店です。

西陣織の帯地で知られるHINAYAさんが独自に開発したスペシャルな織り機が置かれていたり、
来店した人が自由に織っていけるコーナーや、
染物、織り物に関する貴重な文献を閲覧できるコーナーもあります。

周辺は、清水焼のお店がならぶ地域で、京都ではおすすめのスポットとされている河井寛治朗記念館も近く。
京都に行かれた方は是非、足を運んでみてください。(林 央子)



個展「スーザン・チャンチオロ展」
期間:2011年9月1日(木)〜9月30日(金) 10:00〜19:00
会場:HINAYA KYOTO清水五条坂
   〒605-0846 京都市東山区五条橋東4丁目452 ラティエール五条坂1F・2F
Blog:http://hinayagojo.seesaa.net/
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2011年08月18日

スーザン・チャンチオロ、8月の移動レストランプロジェクト





スーザンが今年6月からはじめた
1日かぎりのシェフ・プロジェクトが、
8月22日夜、NYで開催されます(参加:一人125ドル)。

今回は京都の老舗「尾張屋」のアリコさんを
ゲストシェフに迎え、
冷たい蕎麦、ポン酢で味わう牡蠣、グリルした野菜のスシなど
スペシャルな和風メニュー。

RUNコレクションの後期から
フードはスーザンの表現のなかの強い関心事ですが、
出産後の生活のなかで
最近はますます、食という表現に傾いているようです。(林 央子)


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2011年06月09日

『拡張するファッション』 が できるまで と できてから

『拡張するファッション』発売日から、10日がたちました。

思えば、震災時は原稿の最終修正期間中で、改めて書き直し作業を行なったりしていました。
原稿を整えてからは、超特急で進んだこの書籍プロジェクト。その進行を、
少し巻き戻して4月から辿ってみました。


4月5日 
肩こりがひどく、整形外科へ。根をつめた原稿執筆が続いていたから?


4月6日 
入学式。今年は2年生なので去年より気持ちに余裕がある。
でも、環境の変わり目に子供は不安定になるもの。
ただでさえ震災後不安定だった息子がますますナーバスになる。
でも、入稿作業をすすめないといけない。

4月10日 
日曜日に服部一成さんの事務所を訪れ、自宅から持ち出した過去資料を複写していく。
編集者の岡澤浩太郎さんは台湾出張がえりで羽田から直接撮影に向かってきた。
手土産に、パイナップルが入ったお菓子を皆でいただく。

4月12日 




10時〜 ホンマさんに、スーザンの服を使って、表紙の撮影をしていただく。
この日、撮影した服を思い切って購入。あとで VACANTのイヴェント トークイヴェントはこちら)で展示されることになる。撮影後にランチしていると、また余震。
「このくらいじゃ、もう驚かなくなりましたよね」と、
お店のスタッフに余裕をもって笑うホンマさんだが、ガラス張りのカフェにいて、相当怖かった。
撮影の後、服部さんの事務所に立ち寄り、複写が必要な資料の追加分をお渡しする。

17時〜 マゴさんと藤田さんと2回目の打ち合わせ。21日におこなう DOMMUNEのトークのためだ。
いろいろ雑談するうちに、「あ、石田さん(もと流行通信編集長、現在ギャラリーここスタッフ)も呼ぼう!」と、急展開。


4月13日
最後の最後までひっぱった年表作成の締切日。本文は一足先に入校していた。


4月15日



ホンマさんの撮影のベタ焼きが服部事務所に届き、皆で選ぶ。
服の特徴を説明しながら、服部さんがシールを貼って行く。
ここから先は主に、服部さんのデザイン作業の段階に入る。

4月21日
DOMMUNE初出演。ずーっと引きこもって執筆していたので、
あのような華やかな場にいくと地に足がつかない感じ。
しかもustがあるので、宇川さんの司会のもと、どんどん話が広がっていく。

自分の家からもちだした資料が何とVHSだったが、ちゃんと再生できて、それらも流すことができた。
40分伸びて2時間40分のトークが終わったあと、マゴさんの行きつけのお店に皆で流れる。
そこで出た話もとても、楽しかった。途中ムラカミカイエさんが駆けつけられ、ご紹介いただく。

深夜に帰宅するのは、本当にひさしぶりだ。
帰り道、ドミューンを聞いてくれた梶野彰一さんのツイートを見つけて、とてもうれしくなった。
そして自宅に帰ったら、たくさんのツイートが集まっていたことを知り、びっくりする。

4月28日
入校出力紙をもらう。これで、連休は休みなしということが実質的に明らかになった。
休み明けまでに、校正をしなければならないからだ。
家族に「連休だけど、休めない」と宣言。
でも、そんなに外出予定があったわけでもなく、普段の生活とあまり変わらない。

連休明けのどこか日付けを忘れてしまった。
どこかで赤字を戻し、「原稿よさようなら〜」ということになる
(もう、後戻りはできないというか、追加修正はなし、ということ)。
それまでに、もう随分読んだ原稿。フセンがたくさんついているし、相当たくさんの紙を出力した。
発端からさかのぼれば、一年がかりだ。さびしい気もするし、ほっとした気もする。

5月13日
夜、高円寺駅でマゴさんとスプツニ子! さんを待つ。
私たちは、スプ子さんにお目にかかるのは初めて。
ツイッターや動画、DVD作品ではお目にかかっているような気がしていたけれど。。。 

ご本人に会っていると、作品の背後にある一貫した思想というか、アツい思いが伝わってくる。
やはり、アーティストの素顔に会えることは良いことだ。
伝染力のある作家だからこそ、これまでも若くして多数、作品を形にしてこられたと思う。
6月26日の「 スプ子の勝手にシューカツ!」イベントのトークに、
マゴさんと二人、呼んでいただくことになる。




5月14日
さっそく、初めての、著者インタビュー。
STUDIO VOICE ONLINE です。
かなり長時間にわたり色々聞いていただく。
その時はわからなかったけれど、発売日直前にアップされたために、
とてもたくさんの人が記事を読んでくれて、話題にしてくれたと思う。

5月15日
こんどは刊行イベント展示のなかの、映像についての打ち合わせ。
以前から時折やりとりをさせて頂いていた@Blessmomentさんこと平野さんにお越しいただき、
編集チームとともに、3331 ARTS CHIYODAで打ち合わせ。

5月17日
著作とは関係なく、 6月10日発売のGINZA7月号
アート欄連載のために、小池一子さんを取材。
でも、小池さんの存在自体が、枠を飛び越えて何かをしようとする意思の塊のような方なので、
最近の執筆とひとつながりの体験のようにも思えた。
とても率直で、愛にあふれた、素敵な方で、感動した。


5月21日




二つ目の取材。服部一成さんの 『服部一成グラフィックス』
と私の 『拡張するファッション』
2冊の刊行記念対談(6月15日発売 BRUTUS)。
電車のなかで改めて、服部さんの本を読みながら好きな頁の写真を撮る。
服部さんの事務所に礒部昭子さんが撮影にこられ、とてもいいツーショットを撮ってくださった。

5月26日
三つ目の取材。梶野彰一さんが撮影と、インタビュー(ウェブマガジンVERITA)。
そのまま編集部の方とも話しがとてもはずんで、ランチへ。

梶野さんは、なんと今、うちの目の前のマンションに住んでいる。
偶然でお互いにびっくりなのだが、かなり都心と違うムードがただよう自宅近辺で、
オシャレなパリの臭いをいつも漂わせている梶野さんと、
近所でばったり! の日がくるのを、とても楽しみにしている。


5月27日




11時から VACANT トークイヴェントはこちら)設営。イベントスタート日だけど
その日の朝から設営しているというすごい状況。。。途中で来られた方には申し訳ない。。。
でも、永井さんと大神さんが、展示材料を見てとても良い展示を見る間に、DIYで作りあげてくれた。
その速度は感動ものだ。
平野さん(@Blessmoment)の映像をスクリーンで流すことができ、
私にとっては非常に貴重な展示が実現できた、と思う。
こんどの書籍とともに、here and thereのバックナンバーなども並べていただく。


息子の帰宅と歯医者の時間に合わせ途中で失礼したが、
そんなことで奔走しているうちにいつのまにか STUDIO VOICE ONLINE
の記事がアップしていた。

この日の夜、私へのtribute zineということで、
山口智子さん、伊藤さちさん、宮園夕加さん、中島紗江さんという4人の女性アーティストが、
私のつくってきた本などへのオマージュ的なzineを作成し、それを一つの袋につめた「for nakako girls」がVACANTに納品された。
私も一部、送っていただいたけれど、どれも素晴らしい。
4人の方たちはそれぞれ、ちいさな歴史ともいうべき、おつきあいがある。

5月28日
書籍発売日。実は、息子の運動会予定日でもあった。しかし、雨。ただ、家にいた日。

5月30日
横尾香央留さんのFoilの展示最終日。
行きたかったのだが、6月3日金曜日に SPBSで行なうガーリーカルチャーのトーク
(というかレクチャー?)の下準備などもしており……結局、行けなかった。残念です。
今度一緒にお昼食べましょう、とケータイにメールする。

5月31日
息子の運動会。朝から夕方まで紫外線の直下にさらされる。子供より親が疲れる日。

6月3日
以前から熱心にコンタクトしてくださっていた渋谷パブリッシング(SPBS)さんで、
ガーリーカルチャーをテーマにしたトークを行う。
「大学の授業みたいだった」とおっしゃった方がいたが、私としては、90年代の回顧ではなく、
当時のスピリットがどう今と連結しているかを語りたかった。
その思いを受け止めて下さったSPBSのスタッフの方々に感謝している。
その日、忙しいはずだったのに、ホンマさんが来てくれていて嬉しかった。


6月6日
スーパーで買い物をしていると、服部一成さんから電話。
来月ABCで行う予定のトークの、細かい打ち合わせの内容だった。
買い物かごを床に置いて立ち話をしていると、息子が両手で、棚から落ちそうになった
メロンを必死に支えている。なぜそうなったのか? を問う間もなく制止しなければ。
こういう突発的な「おさるのジョージ」的場面は、ごく日常的なものだ。
仕方がないので、あとからかけ直させていただく。


6月7日


ハイファッションオンラインの取材で、
インディペンデントキュレーターの兼平彦太郎さんと対談する。
私から兼平さんと、というお願いをしていたのだ。
いろいろな所でお顔を合わせていたが、きちんとお話するのは初めて。
ホンマさんの展覧会を実現させた功労者として、きちんととご紹介できればと思った。

はた、と立ち止まれば、本の発売日からほぼ、10日がたったところだ、と気がつく。
夕方、子供を歯医者につれて行く途中、版元のブルース・インターアクションズ稲葉さんから電話。
渋谷のロゴスで『拡張するファッション』が第4位になっているという。
それは凄い話! 勇気づけられた。

6月8日
子供に起こされる事が多い私は、早朝に目覚める癖がついてしまっている。
柔軟体操をしてから、ツイッターの Togetterをはじめてやってみている。本が出た後の反応、等々。
これも編集だなと思いつつ、機能操作がうまくいかなくて、時間がかかる。相当初心者っぽい。
さらに、「トゥギャる」という言葉に違和感があって、どうしてもこれが、発語できない。

気がつけば初売から10日目なので、メイキングを含めた文章をブログに残そう、と思い立った。(林 央子)
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2011年05月22日

林央子 今年の執筆 第二弾


●2011年5月19日は、
一年がかりで作りあげた初の著作集『拡張するファッション』の見本誌が届き、
特設サイトが立ち上がり、刊行記念イベントも告知されたという、
3つの出来事が集中した、記念すべき日になりました。



特設サイトはこちら


○一方で私の個人的な仕事のなかでは、2010 年の年末から今年にかけて、
いくつかの新しい執筆プロジェクトがありました。

それは一つ一つがとても貴重なもので、
自分にとってもとりわけ重要な執筆の機会になりました。

その場をくださったそれぞれの方にお礼を申し上げたく、
また媒体諸氏にも感謝を抱きつつ、最近の執筆を振り返ります。


2011年2月〜3月






美術手帖のホンマさんの原稿、やっと入校に至る。
原稿をかいて、写真のレイアウトとあわせ、そこで少しずつ写真とのつながりを考えて訂正したり、
を何度か繰り返したので日づけは忘れてしまった。

3月17日の発売予定日直前、3.11の東関東大震災が発生した。
その後多くの人と同様に不安な日々を過ごしたが、雑誌が発売予定日に書店についに登場したときは、本当にうれしかった。

執筆中、何度もかつてない肩こりに襲われたが、
この1万字原稿を書けたことは本当に有意義な体験だったと、
金沢21世紀美術館のあと、東京オペラシティ展を見て、サテライト展をいくつか見たあとの今も、強くそう思っている。

ホンマさんのように、周囲の人に「問い」を発し続ける人は、批評活動が目につきにくく、
消費を軸にすべてが動いていくかのような<東京>のクリエイティブシーンにおいてはとりわけ、稀有な存在だ。
そういう作家と同時代に生きているということは、何と楽しいことだろうか。

2011年2月末以降




また、突然のメールがきた。
なんと、あのおしゃれの総本山であろう、マガジンハウスの『GINZA』編集部からのメールだった。

実はフリーになって10年間、これまで一回もお仕事したことのない媒体だったのだ。
でも「リニューアルがある」ということで、急きょ東銀座のマガジンハウスまで、出かけていった。
数回しか来たことがない会社なので、しばらく受付で周囲をキョロキョロ見渡した。

あたらしく編集長に就任される中島敏子さんにお会いした。
彼女はとてもカルチャーに詳しく、私が舌を巻くくらい。
以前私に貼られたことのある「サブカル好き」というレッテルは、
本当はこういう方のためにあるべきなのではと思うくらいで、感動した。
リニューアルした誌面を手にしてさらに感動した。痛快だった。久しぶりに雑誌から衝撃を受けた。

ADは私が10年前に『パリ・コレクション・インディビジュアルズ』(リトルモア)を2冊、
一緒に作った旧友の平林奈緒美さん。彼女の良さがとても生きている。
「個」をもつクリエイターが、日本のメディアにおいて、こういう生かされかたをするケースは、珍しい。

『GINZA』5月号からアート欄で連載させていただいている私は、
毎回他の方たちの痛快な原稿を読むたびに、ますますはげまされ、自分も頑張って書こう! という決意を新たにしている。
ファッション誌というもの、ファッションというものが、新たな拡がりをもちうる可能性を、感じている。

2011年4月某日






『服部一成グラフィックス』が届く。あまりの豪華な内容にくらくらする。
ホンマさんの撮影、仲條さんの文章、蜂飼耳さんの文章、服部さんの作品群や服部さんの作品解説……。
その中に、自分の原稿が入っていたり、
そして服部さんのお仕事として過去の『here and there』のビジュアルが入っていることがとてもうれしく、
光栄で、ちょっと信じられない。



posted by nakakobooks at 16:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | here and there news | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする