
agnès b.のLibrarie Galerieがあるのは灣仔の一角、
トラムの走るメインストリートから少し奥まった、落ち着いたエリアです。
まもなく香港には、agnès b.カフェやブティックが一つのビルにはいった、
デパートのようなお店ができるそうですが、ギャラリーはこの場所にのこるそう。
写真は、ギャラリーから目の前のストリートを見下ろしたところです。
展覧会のオープニングの日、8月23日に、超大型台風「Nuri」が香港に上陸したため、
オープニングパーティーは残念ながらキャンセルになりました。
前日の、インスタレーション途中のイメージからご報告します。


「emotions」展の会場は、『RMM』誌のアートディレクターで、
デザイナーのRaymond君が設計していました。
Librarie Galerieは両側に窓があるので、
その内側に壁を4枚立てて部屋を作り、
4名の招待作家に、壁を一つずつ与えていました。
入り口のドアは、高さ1mくらい。背を縮めて入る大きさです。
私の展示は出口の近く。壁の色はレティシアと相談して、
グレイッシュなグリーンにぬってもらいました。
会場に来た人が手にとって読めるように、「here and there」のバックナンバーを
天井から吊るしたり、机に並べておきました。

黒い壁は、中国本土の天津出身で、現在はパリに留学して写真と映像を学んでいるという
Chao LIANG君のコーナー。
奥の水色の壁は、NYのパーソンズでイラストレーションを学び、
1999年からアナ・スイのTシャツに絵を描いていたオガワナホさんのコーナーです。

まだ23歳だけど、展覧会への参加はパリ、北京についで3回目という
フォトグラファーのチャオ君。i-phoneを使いこなしているおしゃれな青年でした。
北京語とフランス語を話すのですが、香港の人が話す広東語と、
私たち日本人がその場で会話していた英語を話さないため、
コミュニケーションは身振り手振りに……。
それでも一日の終わりには、打ち解けて笑顔が見えたので良かったです。

さまざまな国を旅行して写真を撮り、そこから
葉書サイズの紙に描いたイラストレーションを展示していたオガワナホさん。
彼女の絵には、旅行中につい目がいってしまうような生活の細部がリズミカルに切り取られていて、
いつまでも見入ってしまいます。
(林 央子)
posted by nakakobooks at 21:09
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