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2018年07月02日

新連載 林央子のMagnetic Field Note

マガジンハウス『GINZA』のウェブマガジンで、不定期連載(月1〜2回アップ予定)の、楽しみな連載がはじまりました。

第一回はL PACK.に会いに行く

ライターをはじめたころはまだ編集部に在籍していて、当時は雑誌といえば「紙」だけの時代。ネットマガジンなるものがあらわれて、そこに執筆の機会をいただくことも2000年代になるとちらほらでてきました。紙とちがって、長さが自由! テーマも比較的自由! ということで、自由を謳歌できる場所という認識も最初のうちで、次第にネット媒体は更新頻度や閲覧者数でしばられる難しさも感じるようになりました。

そんな時期をへて最近また、ネットマガジンに読み応えのあるものが増えてきていると思っています。編集Sさんとの出会いはそんな時期に訪れました。「最新情報などは読者のみなさんに調べていただいて」「告知性より、記憶にのこる読み応えのある記事を」。そして、紙媒体では一度とりあげたらしばらくは同じ人を取材するのは御法度なわけですが「繰り返し同じ対象を取材するのもOK」とのお言葉。小躍りしたくなったのは言うまでもありません。

そうして第一回の記事がアップされました。今年で10年目をむかえたL PACK. in 松本の「池上喫水社」を訪れたときのノートです。「池上喫水社」は、工芸の五月における”みずみずしい日常プロジェクト”(by一ノ瀬彩さん)の一貫にある作品で、大学を出たばかり、結成したばかりのL PACK.と、ガラス作家の田中恭子さん双方に声をかけた一ノ瀬さんの誘いがきっっかけとなり、みんなで「そこ(松本)でなにをするのか?」のアイデアを出し合ったことから始まったそうです。一回目の打ち合わせで「池上喫水社」という言葉が生まれ、言葉から作品の構想を拡げていった、というエピソードは、今年の連休、栞日で行われた10周年記念の関係者トークでフムフムときいた話のなかでも、印象深いお話でした。

でもやはり最も印象深かったのは、記事にも書いた大家さんの存在でした。自宅を不特定多数の、みずしらずのお客さんにむけて公開するって、一体どんな事でしょう? どんな人もふと考えてしまうものはあるはず。大家さんとの交流もふくめて作品が育ってきた過程が、素晴らしいなと思った次第です。また「おかしみ」展の実現という野望(笑)にむけ、LPACK.の取材も続けていきたいと思っています。

記事でL PACK.のポ−トレートを撮影してくださったのはたまたま松本に居合わせたミヤギフトシさん。2人のL PACK.結成時のエピソードとして、「どちらか片方が車いすになっても、片方が車いすを押しながら、おしゃれして展覧会のオープニングにいったりしている謎のジジイ2人組っていいな」というところから始まった、という話をきいて、おどろきながらもナルホドと思いつつミヤギさんに伝えると、「おじいちゃんっぽく撮ればいいんですね」とほほえんでいらっしゃいました。そうして5月の松本で、池上邸のにわにたたずむ2人の素敵なポートレートが生まれました。
posted by nakakobooks at 22:30 | Comment(0) | here and there news | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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