アーバンリサーチの渋谷店、名古屋店、京都店で開催中の「Life 2011」。
なかでも、書籍やグッズを地下フロアいっぱいに扱う「越境最前線」の京都店で先日、
スタンダードブックストア代表の中川和彦さんとトークを行ってきました。

Beyond Boundariesという裏テーマがあるこのイベント。
「Life 2011」展を開催中の3店舗どの会場にも、
「越境するファッション」と題した私のエッセイを配布しています。
ジェンダーとファッションの関係から、
「一歩踏み出す勇気」まで、ここだけで読めるファッション・エッセイを書きました。
イベント開催中は、『拡張するファッション』も販売していただいています。

京都店では地下に降りると、テーマのBeyond Boundariesを
「ジェンダーを越えるファッション」と位置づけ、
パティ・スミスやソフィア・コッポラをイメージ・アイコンとしたルックをチョイス。
女の子のためのシャツ、パンツスタイル、フラットシューズ、メンズ風の帽子などをセレクトしています。
中でも、きちんとした印象なのによく見ると、
襟など随所にほつれのあるACNEのシャツは、シルエットも綺麗でお勧めです。

アーバンリサーチ京都店は阪急河原町駅近く、
アーケードのあるショッピング街「寺町通り」に位置しています。
お店に行ってみて面白かったのは、次々とウィンドウを覗き込んでいく人々。
ツイードのコートに見入る二人の女性や、サルトルのロングブーツを見つめる老夫婦が印象的でした。


京都店と名古屋店では、映像の展示もあります。
「私がみてきたこと 1998-2002 Scenes over time」は、京都店ではウィンドウに映写されていました。
編集を担当して下さったのは平野隆章さんです。

中心になって企画に動いてくださったPRの及川さん、
そして京都店のみなさんは、トーク当日、展示会場をあっという間にトーク会場に仕上げて下さいました。
動員されたのは、アウトドア用のベンチや折り畳みり椅子の数々。
コンクリートのフロアと店内の雰囲気によく合った、臨時トークスペースが瞬く間に出現。
いつものことながら、アーバンリサーチの皆さんのD.I.Y.精神に感動します。
そして、日曜日の午後の貴重な一時間、足を運んで下さった皆様に、お礼申し上げます。

トーク準備合間の空き時間に訪れたのは、方丈庭園でも名高い東福寺界隈。
何度目かの東福寺境内を散歩したり、周囲にある塔頭寺院を巡りながら、
こうして心を空っぽにできる場所をたくさんもっている京都の人たちはとても贅沢だな、
と思いました(林 央子)。