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2011年06月09日

『拡張するファッション』 が できるまで と できてから

『拡張するファッション』発売日から、10日がたちました。

思えば、震災時は原稿の最終修正期間中で、改めて書き直し作業を行なったりしていました。
原稿を整えてからは、超特急で進んだこの書籍プロジェクト。その進行を、
少し巻き戻して4月から辿ってみました。


4月5日 
肩こりがひどく、整形外科へ。根をつめた原稿執筆が続いていたから?


4月6日 
入学式。今年は2年生なので去年より気持ちに余裕がある。
でも、環境の変わり目に子供は不安定になるもの。
ただでさえ震災後不安定だった息子がますますナーバスになる。
でも、入稿作業をすすめないといけない。

4月10日 
日曜日に服部一成さんの事務所を訪れ、自宅から持ち出した過去資料を複写していく。
編集者の岡澤浩太郎さんは台湾出張がえりで羽田から直接撮影に向かってきた。
手土産に、パイナップルが入ったお菓子を皆でいただく。

4月12日 




10時〜 ホンマさんに、スーザンの服を使って、表紙の撮影をしていただく。
この日、撮影した服を思い切って購入。あとで VACANTのイヴェント トークイヴェントはこちら)で展示されることになる。撮影後にランチしていると、また余震。
「このくらいじゃ、もう驚かなくなりましたよね」と、
お店のスタッフに余裕をもって笑うホンマさんだが、ガラス張りのカフェにいて、相当怖かった。
撮影の後、服部さんの事務所に立ち寄り、複写が必要な資料の追加分をお渡しする。

17時〜 マゴさんと藤田さんと2回目の打ち合わせ。21日におこなう DOMMUNEのトークのためだ。
いろいろ雑談するうちに、「あ、石田さん(もと流行通信編集長、現在ギャラリーここスタッフ)も呼ぼう!」と、急展開。


4月13日
最後の最後までひっぱった年表作成の締切日。本文は一足先に入校していた。


4月15日



ホンマさんの撮影のベタ焼きが服部事務所に届き、皆で選ぶ。
服の特徴を説明しながら、服部さんがシールを貼って行く。
ここから先は主に、服部さんのデザイン作業の段階に入る。

4月21日
DOMMUNE初出演。ずーっと引きこもって執筆していたので、
あのような華やかな場にいくと地に足がつかない感じ。
しかもustがあるので、宇川さんの司会のもと、どんどん話が広がっていく。

自分の家からもちだした資料が何とVHSだったが、ちゃんと再生できて、それらも流すことができた。
40分伸びて2時間40分のトークが終わったあと、マゴさんの行きつけのお店に皆で流れる。
そこで出た話もとても、楽しかった。途中ムラカミカイエさんが駆けつけられ、ご紹介いただく。

深夜に帰宅するのは、本当にひさしぶりだ。
帰り道、ドミューンを聞いてくれた梶野彰一さんのツイートを見つけて、とてもうれしくなった。
そして自宅に帰ったら、たくさんのツイートが集まっていたことを知り、びっくりする。

4月28日
入校出力紙をもらう。これで、連休は休みなしということが実質的に明らかになった。
休み明けまでに、校正をしなければならないからだ。
家族に「連休だけど、休めない」と宣言。
でも、そんなに外出予定があったわけでもなく、普段の生活とあまり変わらない。

連休明けのどこか日付けを忘れてしまった。
どこかで赤字を戻し、「原稿よさようなら〜」ということになる
(もう、後戻りはできないというか、追加修正はなし、ということ)。
それまでに、もう随分読んだ原稿。フセンがたくさんついているし、相当たくさんの紙を出力した。
発端からさかのぼれば、一年がかりだ。さびしい気もするし、ほっとした気もする。

5月13日
夜、高円寺駅でマゴさんとスプツニ子! さんを待つ。
私たちは、スプ子さんにお目にかかるのは初めて。
ツイッターや動画、DVD作品ではお目にかかっているような気がしていたけれど。。。 

ご本人に会っていると、作品の背後にある一貫した思想というか、アツい思いが伝わってくる。
やはり、アーティストの素顔に会えることは良いことだ。
伝染力のある作家だからこそ、これまでも若くして多数、作品を形にしてこられたと思う。
6月26日の「 スプ子の勝手にシューカツ!」イベントのトークに、
マゴさんと二人、呼んでいただくことになる。




5月14日
さっそく、初めての、著者インタビュー。
STUDIO VOICE ONLINE です。
かなり長時間にわたり色々聞いていただく。
その時はわからなかったけれど、発売日直前にアップされたために、
とてもたくさんの人が記事を読んでくれて、話題にしてくれたと思う。

5月15日
こんどは刊行イベント展示のなかの、映像についての打ち合わせ。
以前から時折やりとりをさせて頂いていた@Blessmomentさんこと平野さんにお越しいただき、
編集チームとともに、3331 ARTS CHIYODAで打ち合わせ。

5月17日
著作とは関係なく、 6月10日発売のGINZA7月号
アート欄連載のために、小池一子さんを取材。
でも、小池さんの存在自体が、枠を飛び越えて何かをしようとする意思の塊のような方なので、
最近の執筆とひとつながりの体験のようにも思えた。
とても率直で、愛にあふれた、素敵な方で、感動した。


5月21日




二つ目の取材。服部一成さんの 『服部一成グラフィックス』
と私の 『拡張するファッション』
2冊の刊行記念対談(6月15日発売 BRUTUS)。
電車のなかで改めて、服部さんの本を読みながら好きな頁の写真を撮る。
服部さんの事務所に礒部昭子さんが撮影にこられ、とてもいいツーショットを撮ってくださった。

5月26日
三つ目の取材。梶野彰一さんが撮影と、インタビュー(ウェブマガジンVERITA)。
そのまま編集部の方とも話しがとてもはずんで、ランチへ。

梶野さんは、なんと今、うちの目の前のマンションに住んでいる。
偶然でお互いにびっくりなのだが、かなり都心と違うムードがただよう自宅近辺で、
オシャレなパリの臭いをいつも漂わせている梶野さんと、
近所でばったり! の日がくるのを、とても楽しみにしている。


5月27日




11時から VACANT トークイヴェントはこちら)設営。イベントスタート日だけど
その日の朝から設営しているというすごい状況。。。途中で来られた方には申し訳ない。。。
でも、永井さんと大神さんが、展示材料を見てとても良い展示を見る間に、DIYで作りあげてくれた。
その速度は感動ものだ。
平野さん(@Blessmoment)の映像をスクリーンで流すことができ、
私にとっては非常に貴重な展示が実現できた、と思う。
こんどの書籍とともに、here and thereのバックナンバーなども並べていただく。


息子の帰宅と歯医者の時間に合わせ途中で失礼したが、
そんなことで奔走しているうちにいつのまにか STUDIO VOICE ONLINE
の記事がアップしていた。

この日の夜、私へのtribute zineということで、
山口智子さん、伊藤さちさん、宮園夕加さん、中島紗江さんという4人の女性アーティストが、
私のつくってきた本などへのオマージュ的なzineを作成し、それを一つの袋につめた「for nakako girls」がVACANTに納品された。
私も一部、送っていただいたけれど、どれも素晴らしい。
4人の方たちはそれぞれ、ちいさな歴史ともいうべき、おつきあいがある。

5月28日
書籍発売日。実は、息子の運動会予定日でもあった。しかし、雨。ただ、家にいた日。

5月30日
横尾香央留さんのFoilの展示最終日。
行きたかったのだが、6月3日金曜日に SPBSで行なうガーリーカルチャーのトーク
(というかレクチャー?)の下準備などもしており……結局、行けなかった。残念です。
今度一緒にお昼食べましょう、とケータイにメールする。

5月31日
息子の運動会。朝から夕方まで紫外線の直下にさらされる。子供より親が疲れる日。

6月3日
以前から熱心にコンタクトしてくださっていた渋谷パブリッシング(SPBS)さんで、
ガーリーカルチャーをテーマにしたトークを行う。
「大学の授業みたいだった」とおっしゃった方がいたが、私としては、90年代の回顧ではなく、
当時のスピリットがどう今と連結しているかを語りたかった。
その思いを受け止めて下さったSPBSのスタッフの方々に感謝している。
その日、忙しいはずだったのに、ホンマさんが来てくれていて嬉しかった。


6月6日
スーパーで買い物をしていると、服部一成さんから電話。
来月ABCで行う予定のトークの、細かい打ち合わせの内容だった。
買い物かごを床に置いて立ち話をしていると、息子が両手で、棚から落ちそうになった
メロンを必死に支えている。なぜそうなったのか? を問う間もなく制止しなければ。
こういう突発的な「おさるのジョージ」的場面は、ごく日常的なものだ。
仕方がないので、あとからかけ直させていただく。


6月7日


ハイファッションオンラインの取材で、
インディペンデントキュレーターの兼平彦太郎さんと対談する。
私から兼平さんと、というお願いをしていたのだ。
いろいろな所でお顔を合わせていたが、きちんとお話するのは初めて。
ホンマさんの展覧会を実現させた功労者として、きちんととご紹介できればと思った。

はた、と立ち止まれば、本の発売日からほぼ、10日がたったところだ、と気がつく。
夕方、子供を歯医者につれて行く途中、版元のブルース・インターアクションズ稲葉さんから電話。
渋谷のロゴスで『拡張するファッション』が第4位になっているという。
それは凄い話! 勇気づけられた。

6月8日
子供に起こされる事が多い私は、早朝に目覚める癖がついてしまっている。
柔軟体操をしてから、ツイッターの Togetterをはじめてやってみている。本が出た後の反応、等々。
これも編集だなと思いつつ、機能操作がうまくいかなくて、時間がかかる。相当初心者っぽい。
さらに、「トゥギャる」という言葉に違和感があって、どうしてもこれが、発語できない。

気がつけば初売から10日目なので、メイキングを含めた文章をブログに残そう、と思い立った。(林 央子)
posted by nakakobooks at 00:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | here and there news | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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